牛にとっての快適温度は4℃~16℃

湿度が高く蒸し暑い日本の夏、毛皮をまとった牛にはさらに過酷といえます。立っている牛が増える、口をあけて浅く早い呼吸をする(バウティング)、フリーバーンなどの場合は換気の良い場所に牛がかたまってしまう等の症状は、ヒートストレスの兆候を判断する指標となります。

ヒートストレスのリスク

  • 食欲減退→乳量低下、繁殖障害
  • 立っている時間が長くなる→蹄への負担
  • 汗ばんで柔らかくなった皮膚は損傷のリスクを高める

牛は気温だけではなく湿度も上げる

下図のグラフより、ヒートストレスは湿度も大きく影響していることがわかります。舎内の乳牛は気温を上昇させる熱源だけではなく、湿度も上昇させます。

  • 26℃で1頭の牛から出る水分は30L/日
  • たとえ-1℃でも15L/日の水分が出る

一般的に、牛舎の湿度は70%を超えてはならないとされています。それゆえ、十分な換気を考えることが重要です。密閉された繋ぎ牛舎では、冬場の換気も重要です。

参考文献:DLG Merkblatt 336

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