セルフロックスタンチョンは 必要か?

行き届いた個体管理のために必要とされる乳牛への処置は1 泌乳期間当り40-50 回に及びます。それゆえ、1 頭当たりの投下労働時間の短縮による労働費の削減を考えると、セルクロックスタンチョンの投資対効果は絶大といえます。牛の快適性に着目した上でのセルフロックスタンチョンの長所と短所を下記にまとめます。

長所

  • 追いかけて捕獲されることなく、普段採食している場所で自然に捕まえることができる。
  • ロープなどで首を縛る必要がない。
  • 他の牛も一緒に並んで食べているので恐怖心を与えずに
  • 捕まえることができる
  • 処置中に餌を食べて落ち着かせることができる。
  • ロープなどを併用し、牛を完全に固定することができる。

短所

  • ベッドが3 ローの場合、全頭分の採食スペースを確保することができない。
  • 転倒時に怪我をする危険性が高まる
  • 繋留中の処置で痛い思いを経験すると、スタンチョンに入るのを躊躇してしまうため一時的に採食量が落ち込むことがある

スタンチョンにより利便性や個体管理の一貫性が向上することは言うまでもありませんが、設備投資は、多大な資金を伴うので、その採算性を事前によく検討することが必要です。

それゆえ、10-20 年のスパンで投資採算価値を評価することができる製品の選定が望まれます。

セルフロックスタンチョンの選び方

  • 牛が顔を抜くのは上だけではなく、下からも抜くことができるか
  • 指を怪我することなく、安全にロックを解除することができるかどうか
  • 電気メッキ、もしくは溶接部を簡易メッキ塗装したものではなく、完全な溶接部溶融亜鉛メッキ製であるかどうか
  • 消耗部品のない、シンプルな構造で破損しても部品交換が容易かどうか
参考文献:Self-Locking Manger Stall Considerations /
Roger W. Palmer 2002

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